舌ピを開けた時の話

舌ピを開けたい人用に、大まかな流れとか経験談とか。


[用意するもの]

・好きなゲージのストレートバーベル/18mm 

(ゲージは14G、16G、18Gが多分舌ピの主流。ボディピアスは14Gが多いので、キャッチで遊ぶなら14Gがオススメ?私は何故か間を取って16Gにしました。密林で購入。楽天にもありました。)


・同じゲージのストレートバーベル/16mm、14mm、12mm…

(舌の腫れが引く度に替える用の予備です。だいたい2mm刻みで売ってます。12mm以下は1mm刻みだったりします)


イソジンうがい薬orリステリン(舌の消毒用。私はイソジンを買いました。リステリンは刺激の小さい種類を)


・保険証


・1000円(施術料です、安いですね)



[病院編]

ロブでも軟骨でも舌でもヘソでも1000円でピアスが開く皮膚科があると教えてもらい、その皮膚科を教えてくれた先輩と遊ぶ日に急遽舌ピを開ける予定をねじ込みました。先輩も実際にその皮膚科でセンタータンを開けていたので、ネットの口コミ等の5000兆倍安心感がありました。


2月某日

午後診の始まる時間から少し遅れて病院に到着。

受付のおばさんに「初診なんですけど…」と言いながら保険証を提出すると「ピアスですか?」と聞かれました。受付さんもピアス女に慣れてらっしゃる。

初診なので住所氏名電話番号やアレルギーの有無等を記入する紙を渡されました。それとピアスを開ける位置をマークする用紙もありました、細かい位置ではなく、普通に人型の絵に丸をつけるだけ。怪我で保健室に行った時怪我したところどこですか?って丸付ける記録用紙みたいなレベル。私は口の部分に丸付けました。

提出するとカルテが登録されたのか保険証が返ってきます、普通の病院の初診の流れですね。


診察の順番を待っている間、待合室には6人ほど診察待ちの患者さんがいましたが、その中で皮膚科として来ているのは小学生くらいの男の子とおばあちゃんの2人だけ。他は全員若い女性で、ピアスを開けに来てました。ここでこの病院のピアスに対する信頼感が増しました。


私の順番が回ってきて診察室に呼ばれ、先生とご対面。

先生「はいこんにちは」

私「こんにちは」

「どこに開けるの?」

「あ、舌を…」

「親御さん知ってる?」

「あ、ピアス好きなの知ってるんで…耳も3連とか開いてますし…(別に親に舌を開けることは言っていない、嘘はついてない)」

「金属アレルギーは?」

「普通のファッションピアスはダメなんですけど、サージカルステンレスなら大丈夫です」

「仕事とかしてるの?」

「バイトを少々…」

みたいな世間話をしてから

「ピアス持ってきた?」

と聞かれたので

「これで開けてください(持ってきた18mmのストレートバーベルを渡す)」

持ってきたピアスを先生に渡すと更に看護師さんに渡してました。看護師さんが消毒してくれるみたいです。

この後鏡を見ながら舌にペンでマークして貰います。この時きちんと自分の開けたい場所を伝えることが大切そうです。

マークした後は舌に麻酔を注射、強いて言うならこの注射がちょっとチクッとしました。施術で痛いのはそれくらいです。

麻酔した部分にガーゼを当てて、ガーゼを持っておくように言われました。この時マークした所をガーゼで強くつまむとマークが消えるかもなのであまり力を入れない方がいいと思います。


麻酔が回るまで診察室の奥の施術台で寝転びながらボーッと待ちます。麻酔が回るのを待っている間に先生は次の患者さんの診察してました。効率がいい。その患者さんの診察が終わると施術開始です。


私「麻酔回ってるんですかね…」

先生「回ってる回ってる、大丈夫」

「そうですか〜」

「はい舌出して〜」

麻酔が効いているか不安だったので聞いたりしました。

ベーーーーってして、先生が舌の裏側からニードルを刺します(舌の裏側の筋や血管を傷付けると危ないので、裏側から刺すんですね)

麻酔はバッチリ効いてました

何も痛くない

何も痛くないです

何も痛くないんですけど、私はアホなのでめっちゃ目を開けていたんですね、なので舌の裏から表に出てくるニードルの針が見えました。うお〜突き刺さってくる〜!とか呑気に思いました(後でこの事を付き添ってくれた先輩に言うと「何で目開けてたん?ww怖いやろ普通ww」と笑われました)

ニードルとピアスが接続されて、先生はめっちゃキツくピアスのキャッチを締めます。キュウウウウウウッと締めます。安定するまでに外れたら大変なんで当然なんですけど、これがセカンドピアスに変える時に外しにくいのなんの


「はい、綺麗に開いたよ」

「わ〜ありがとうございます〜」

みたいな会話をして診察室を出ました

出ると名前を呼ばれ、受付の横の会計スペースでお金を払います。

受付さん「1000円になります」

私「はい(ホンマに1000円なんか…)」

野口英世を1枚払いました

この時まで1000円なのを疑ってました

本当に1000円でした

疑ってすみませんでした

私は付き添いの先輩に預けていた手荷物を受け取り病院を出ました


[術後当日編]

病院を出た私はコンビニにアイスを買いに行きました。何故か、開けてすぐ冷やすといいらしいみたいな謎の理論があるそうです

私は一口サイズで食べやすそうなアイスの実を買いました、でもぶっちゃけ舌ピアスが邪魔で食べにくかったです、というかアイス食べなくてもいいと思います、舌を冷やしたいなら冷たいドリンクをオススメします

アイスを食べてもいいし食べられるのは確かなんですけど、食べやすいか食べにくいかで言うと食べにくいの一択でした


あとコンビニのイートインコーナーで舌ピアスの自撮りをしました。Twitterに載せました

このタイミングで撮影しないと、次の日からはパンパンに腫れて写真どころではないので、開けたての腫れる前に写真を撮っておきましょう


この後私は友達の働いているキャバクラに遊びに行くため大阪に向かいました、元々の予定は夜からキャバクラ行く予定でした


この後キャバクラでシャンパンを飲んだり、キャストの子が買ってきてくれたチーズケーキを食べたりしました


何故か当日いきなり食ったり飲んだりしてますが勿論オススメはしません。でも私は普通に生きてるので。死にはしません


楽しい2時間を過ごし、割と高いお金を払い、酔っ払って電車で気分悪くなりながら帰宅して、歯磨きをして、イソジンでうがいをして、寝ました



[毎日のケア編]

・何か食べたらすぐ歯を磨く(これはケアの意味は勿論、舌が腫れ上がっているせいで歯に詰まった食べ物を舌で取ることができないので、こまめに磨かないと普通に口内が気持ち悪いです)


・こまめにイソジン/リステリンでうがい(外出時もうがいできるようにペットボトルで持ち運ぶのがオススメです。イソジンの場合は爽健美茶のペットボトルに入れておくと自然に擬態ができます。これを机の上に置いておくと誰かが飲みます。悪意のトラップになります)


・舌が上手く使えないせいで舌が白く汚れがちなので舌の掃除(歯ブラシや、舌掃除用のブラシなどで優しく舌の表面を撫でて掃除します)


※現在はもう朝晩の歯磨きと舌掃除だけです。イソジンはしていません。



[舌の変遷編]

1日目(施術当日)

少し腫れていますが、完全に腫れきるまではいきません

会話も割と喋れました。ちょっと滑舌悪い子だな?くらいです


2日目〜6日目

2日目の時点でパンパンに腫れます、18mmのピアスのシャフトが全部埋まる舌の厚みになります

滑舌は歯が全部抜けたみたいな滑舌です、でも頑張れば会話はできるレベルです、1度だけ滑舌を父に指摘されましたが口内炎!で乗り切れました


7日目

ピアスを見ると少し腫れが引きシャフトに余裕があるように見えました

18mmから16mmに替えようかと試みましたが、まだ少し余裕が足りなかったのか、うまく外せなかったので諦めました

滑舌は少しマシになってきました


8日目

シャフトを16mmに替えることに成功しました

1週間ちょいでセカンドピアスに替えても良い、口の中は驚異の治癒力です

ピアスを外す時、素手で外そうとして唾液で滑る時は、ティッシュでキャッチを摘むと滑り止めになって外しやすかったです

ちなみに腫れが引く度にこまめにシャフトの長さを替えるのは、シャフトが余っていると、口のなかで暴れてキャッチを歯で噛んでしまう等の危険があるからです

滑舌はかなり普通に近付いてきました


10日目

14mmに替えました

もう普通に喋れます


14日目

12mmに替えました


15日目

11mmのストレートバーベルに替えてみましたが、少し窮屈だったので12mmに戻しました

寝起きは舌も浮腫むので、11mmだとピッタリすぎて朝キャッチのボールが舌に埋まり跡が付くので、12で終わりとしました


現在

12mmに替えて以降1度も舌ピアスを外していません、万年付けっ放しです。

ちなみに未だに舌ピ親バレしていません、意外とバレませんよ



[食事編]

1~7日目は固形物は最小限

基本は飲み物、スープ類、ウィダー等の流動食を食べていました

先述したように奥歯と頬の間のポケットに箸等で舌に触れないよう慎重に送り込み、少しモグモグして液状化、それを飲み込む、という食べ方になります

食べなくても怪しまれないのか?という心配については、私は舌を開ける以前からずっとダイエットで食事を控えていたので家族としては私が食べないのは当然の様な感じでした


8日目

16mmのシャフトに変えた日、岩おこしがどうしても食べたかったので食べると、意外と食べられることに気付きました

ここから普通の固形物の食事を再開しました



[おわりに]

うろ覚えですがだいたいこんな感じです

舌ピってケア大変そう!痛そう!みたいな印象がありますが、開けてみると痛かったのはチクッとした麻酔注射とくらいです

セルフで開けて手入れを怠って腫れて炎症起こした時のロブ(耳たぶ)の方が痛かったくらいです

舌はセカンドピアスにも1週間で替えられますし

当日夜も麻酔が切れる頃には寝ていますし、朝起きた頃には痛くなくなっています、腫れて喋れなくなっていますが


滑舌が死んでいる期間も私の場合だと2~6日目の5日間だけでしたし、死んでいると言っても会話は何とか出来るレベルだったので、個人差を鑑みても学校やバイトは1週間休みがあれば大丈夫と思います


食べられない期間もダイエットでごまかせます、実際流動食期間で3kg落ちました

その後固形物が食べられるようになった喜びで食べすぎてその3kgは元に戻りました〜完〜